お口の中の状態をしっかり検査し把握した上で、
専門の歯科衛生士が担当して治療を行います。
歯周病ってそもそも何ですか?
歯周病とは歯周病菌(細菌)が歯と歯肉の境目(すきま)に住み着いて
歯肉と歯を支えている骨に悪さをする病気です。
一昔前までは「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていました。
歯周病って結局治らないって聞いたけど本当に治るのですか?
おしあし歯科医院では平成17年より「歯周内科治療」という最新の治療法を取り入れています。
これは位相差顕微鏡という特殊な顕微鏡で
歯と歯肉のすきまに付いている歯垢を拡大して調べます。
その中に歯周病菌の有無、
カビ(カンジダ・アルビカンスと言います)が
多いか少ないかを調べ、
その状態に応じて抗菌剤や
抗真菌作用のある歯磨きによる感染微生物の除菌を行い、
除菌後に歯石とりを行う方法です。
ただ位相差顕微鏡検査は
残念ながら欠点があります。
顕微鏡では
細菌の形によって診断していくので、
顕微鏡検査で分かるのはらせん状の形をした
歯周病菌しか区別がつかないのです。
歯周病に関係している菌は14から20種類くらいいるといわれていますが、
らせん状の形以外の菌の方が実際は数多くいます。
そのため患者さんの中には、顕微鏡で見ると
らせん状菌(糸ミミズのような形をしている菌)はほとんどいないきれいな状態なのに、
歯ぐきの状態は悪い患者さんがいるのです。
そのような患者さんだと顕微鏡検査だけでは
「問題ないですね。きれいですよ」ということになってしまいます。
そのためにらせん状菌以外の歯周病菌を確認する方法が必要になりました。
歯周病菌のDNA診断
その方法がリアルタイムPCR法による歯周病菌のDNA検査です。
当院は2012年より検査認定施設になりました。
検査は以下のように行います。
おしあし歯科医院では歯周病の原因菌の中で
最も悪玉菌であると言われている6菌種のDNA診断を行うことが可能になりました。
この検査を行うことにより、
現在の歯周病の状態を客観的に数値化することができるようになり、
菌に対しより効果的なお薬を選択することが出来るようになりました。
下記のように検査データが検査一週間後には上がってきます。
この検査は保険が効きません。
自費治療で歯周病の治療を
受けて頂く場合は自費治療費に含まれます。
保険治療の場合は委託販売方式による
検査を受けて頂くことになります。
ネット等で確認すると一般的な検査費用は
5菌種で21,600円ぐらいです。
おしあし歯科医院では
・5菌種:16,200円(税込)
で行っています。
治療開始前、治療終了後の合計2回の検査が必要なため、
上記の金額×2の金額がかかります。
委託販売方式の場合保険治療費は別途かかります。
自費治療の場合は歯周病治療について全て含んで5菌種の検査の場合97,200円かかります。
短期間で治療を終えられる(具体的には最初から最後まで約2,3週間)のに加えて、
保険適用外のお薬も使え、レーザーも使えますので、抜群の効果が得られます。
歯周病菌の治療で2つの重要なこと
1つは歯周病を放っておくと全身に影響が出てくるということ。
歯周病菌は血液によって全身に運ばれるため、アルツハイマー病、食道がん、
誤嚥性肺炎、糖尿病、高血圧症、骨粗鬆症、早産、低体重児出産など
関わりがあることが最近の研究で証明されています。
もう1つは歯周病は性感染症だということ。
他人の唾液によって感染します。
つまり歯周病が治った後に他人の唾液が再び入ってくるとまた感染してしまうということです。
以上の理由により、可能であるならご夫婦、ご家族での治療がお勧めです。
また、定期検診で位相差顕微鏡検査で再感染していないかの確認も大切なことです。
歯科衛生士による専門治療
歯周病は、プラーク(細菌の塊)が
溜まることで進行を招きます。
プラーク(細菌の塊)は次第に、
歯石やバイオフィルムという集合体を形成し、
いったん出来てしまった歯石や
バイオフィルムは歯磨きだけでは除去できません。
この歯石やバイオフィルムを除去するには、
歯科医院の専門器械を使った施術が必要となります。
超音波スケーラー
超音波振動により歯石のみを砕き取り除きます。
手動スケーラー
名前にもあるように、
スケーラーにて手動で丁寧に除去していきます。
超音波スケーラーの効果は抜群ですが、
歯茎の奥や歯並びの複雑な部分では、
取りきれない場合があります。
そこで、その部分は、経験を積んだ歯科衛生士の手でじっくりと除去していきます。
PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・
トゥース・クリーニング
(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の頭文字で、
歯科医院で専門的に行う、
お口のケアプログラムのことです。
細菌は次第にバイオフィルムという集合体を形成し、
いったん出来てしまったバイオフィルムは
歯磨きだけでは除去出来ません。
ふだんの歯磨きでは取りきれない歯の着色・汚れを落とし、本来の白く輝く色を取り戻します。
出来てしまったバイオフィルムの除去にも繋がります。
それにより口臭やむし歯、歯周病の予防にも効果があります。
当院では歯周病の治療を終了した患者さんに対し、
3ヶ月ないし4ヶ月に一度のペースで定期検診に来て頂き、
その際必ず顕微鏡検査を行って治療終了時の良い状態を維持できているか確認しています。
PMTCを行い最後にむし歯予防のためのフッ素塗布もしています。
当院の症例
症例1
治療前 | 治療後 |
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症例2
治療前 | 治療後 |
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<実際の効果>
・赤かった歯ぐきがピンク色になる
・歯磨きのときの出血がなくなる
・口の中のネバネバ感が消えてさっぱりする
・ぶよぶよしていた歯ぐきがひきしまる
・口臭がなくなる
この治療がなかった頃はこういう変化が起こる患者さんは、
すごくまじめに歯を磨く方だけであり、
なかには一生懸命磨いているのによくならない患者さんもいたので
私たちも申し分けない気持ちで診療していました。
歯周内科治療をとり入れた今ではこれらの変化がほとんどの方にしかも短期間で現れます。
歯肉に少しでも違和感、不安を感じている方はどなたでもお気軽にご相談下さい。
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9:00〜12:20 |
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14:00〜18:40 |
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